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チョキママゆりの思考部屋にようこそ!
数あるブログのなか来ていただきありがとうございます!
今日は「奇跡の脳」(ジル・ボルトテイラー著)という本を読んで沢山の気づきがありましたので、その気づき、学びのお話になります。
この本の著者でもあるジルは脳科学者でありながら37歳の時に脳卒中で倒れそこから左脳が傷ついたことで言語や運動能力に大きな影響がありながらも、8年間のすさまじいリハビリの末回復したという驚異と感動のお話が書かれていました。
ブログでも書きましたが、私の父がくも膜下出血で倒れたことがきっかけで、脳の事を調べていてこの本にたどり着きました。
私の中での解釈にはなりますが、本を読むにあたってアドラー心理学、脳科学、量子力学、心理療法ATCなどなど、私が出会ってきた知識とリンクする部分が沢山ありました。人間の脳は本当に素晴らしいです!
脳の働きを知るにも、脳疾患で同じ状態にある人へのサポートの仕方のヒントにも、色んな読み方がある本だと思います(^-^)
少しでも参考になれば嬉しいです!
それではよろしくお願いいたします!
左脳と右脳は正反対の性格
この本を読んでいて改めて学びになったことは、左脳と右脳は性格で言うと正反対の性格をしているんだということです。左脳は「きっちり時間を守ってやるべきことを決めて、いいか悪いかを判断して、効率的に考えて行動する超真面目な性格」で、右脳は「今を大切にし、今感じていることをとても大切にしている超!今を生きている性格」です。(右脳の性格の表し方が難しかった!w)
(もちろん他にも右脳と左脳の働きというのはありますが、今回は本の中で出てきた内容をもとに書いています)
右脳にはジャッジがないんですよね~。
いいとか悪いとかがない。ただ感じるだけ。
そのを感じた情報を、左脳と連携しながら、左脳が今までの過去の経験からのデータを照合したりして、いろんな判断を下したりしているわけです。正反対の性格ながらも、2人の連携プレーのおかげで(2人というのか分かりませんがw)私たちは今、この世界が見えているわけです。
私は頭の中のおしゃべりが多いタイプですが、この本を読んでいて、「今まで左脳さんがしゃべっていたのか!!」とわかりました(笑)頭の中のおしゃべりが「ポジティブなこと」だったらいいのですが、頭の中のおしゃべりといえばどちらかというと「ネガティブなこと」が多かったりします(^^;)
でもそれは今までの経験をもとに、ありとあらゆる可能性を予測して左脳さんが私に囁いているんだなと思いました。もちろんその理由は「私を生かすため」です。
危険があれば危険に備えて私に行動させるために、そのような脳のおしゃべりで私を助けてくれようとしてるんですよね。
でもそれが度を越えると、やはり良くないですけど…(^^;)
そういう時には、その考えを否定せずに排除しようとせずに、その考えをそのまま丸ごと受け入れて、さらにはできることなら左脳さんに感謝して「そうやって忠告してくれてるんだよね、ありがとう」と言って、後は左脳さんがおしゃべりを鎮めてくれるのを待つと、自然と心が落ち着いてくるというようなニュアンスのことが書かれている部分がありましたかが、これはまさに私が先日読んだ本の心理療法ACTに通ずる部分があるなと思いました!
全く関係のない本たちと思っていても「心」について書かれているので、やはりリンクする部分があるんですよね。
この本の著者ジルは、左脳で出血が起こったことにより、左脳の機能不全になってしまいました。つまり、左脳がメインで使われる言語や運動といった行動ができなくなりました。話すこともできないし動くこともできない。だけど「感じること」はできていたんです。これはまさに右脳がフル回転で働いていたということです。
左脳が全く働かずに右脳だけになると見えている世界がガラリと変わったそうです。本でも書かれていましたが、目に映る世界はまるで点描画のような感じだったみたいです。さらには、自分の体がどこから始まっていてどこで終わるのかと言った感覚までもが分からなくなっていたので、まるで自分が流動体になったような感覚でいたそうです。境目がなくて、全てと一つになった感覚。宇宙と繋がっているような…とも書かれていました。そしてそれは「とても幸せな感覚」だったそうです。
この「点描画」と表現していた部分は、まさに私は「量子力学」と通ずるものがあるなと思いました!全ては素粒子でできていて、振動しながら流れている。これをジルは左脳が全く機能しなくなったことにより、右脳100%になったことで感じること(見えること)ができたんだなと思いました。
「宇宙と一つになる」「全ては繋がってる」「私は全体の一部」というようなニュアンスの言葉が出てくると、スピリチュアルを思い出しますが、元々脳科学者でどちらかというと左脳人間だったジルが右脳人間になり、そう感じたという事に、とてもリアリティを感じました。
私は目に見えてるものが全てではなく、目に見えないものたちの世界というのもあるよね、と思うタイプなので、スピリチュアルに関しても信じている部分はたくさんあります。
なのでそういった書籍も読んだことがありますし、そこに出てくるような言葉や感覚をジルが本の中でたくさん話していたので、とても驚いたのと、わくわくしました。
この本の口コミとかを見ていると「本の後半からスピリチュアルになってきたので読む気がなくなった」みたいな意見が多々書かれていたのですが、そう判断して読むのをやめるのは非常にもったいないなと私は思いました(^^;)
一度否定的な目で見てしまうと脳の中でもシャットダウンしてしまってそれ以上の学びがなくなってしまうので、もったいないんですよね。(まあ人それぞれどんな感想を持っても自由なんですけどね)
ジルはリハビリしていく中で「左脳が担っていた働きすべてを回復させること」を迷う場面がありました。私もそれを見ていて、そりゃそうだよなと思いました(^^;)だって、「今」に集中し生きることに喜びを感じていること、宇宙と繋がっている感覚、ただ生きているだけで嬉しい、幸せ、と言った状態から、再び社会とつながりを持つということになるわけです。そしていろんなジャッジがまた生まれてきます。時間感覚も戻ってきますので、無限の時間感覚の状態から有限の時間感覚の状態に戻ってしまうわけです。なのでジルは、回復を目指しながらも、左脳が担っているできるだけ、自分が回復させたくないなと思う感覚には神経回路が繋がらないようにしたんですよね。
わかりやすく言えば、怒りとか妬みとかそういった感情の回路です。
これも、ジルは脳科学者として客観的に自分の右脳と左脳の状態を観察したことで(感じとって)、自分がそういった感情を神経回路につなげるかどうかを選ぶことができる!と気づくことができ、自分が脳の操り人形ではなくて、自分で舵をとって生きていける!と、
自分のそれらの感情と付き合うことができるようになったというのは、私もまた違った角度からの学びでとても面白いなと思いました。
本書でも書かれていましたが、何かをきっかけに「怒りの感情」が湧いた時、体の中に怒りの化学成分がとどまっているのはたったの90秒で、それ以降でも怒りを感じているのならば自分が「怒ること」を選んだことになると書かれていました。これは無意識に自分がそうなっていて、自動化で動いているんですよね。
「自分が選んでいる」と気づけることによって、その自動化を防ぐことができます。つまりコントロールすることができるんですよね。90秒後以降に「怒り続ける」のか「違う行動をとる」のかは自分で選ぶことができるんです。だって実際に、怒りの科学的な成分は血液中からなくなってるんですから。
「怒ることを選んでいる」というのは、まさに、「アドラー心理学」でも通ずる部分があるなと思いました!
腹が立ったから怒っているのではなくて、それをきっかけにして「怒ることを選択した」ということなんですよね。アドラー先生が脳科学のことをどこまで勉強されていたのかは分かりませんが、それでも「怒るという行動を自分が選んでいる、選択している」という考えにたどり着いたアドラー先生はやはりすごすぎます(笑)
ちなみに、この仕組みの考え方でいうと「あえて自分は怒っているんだ」と自分で決めたのならそれはそれでオッケーなわけです!それも自分で舵をとっていることになりますからね。自分で納得していることが大切です。(ちなみに怒る自分を責めないことが大切です。感情はどれも自分の大切な一部ですから)
脳の中を客観視して、一つ一つの脳内で起こっていることを観察していたジルだからこそ、そういったことにも気づけたんだろうなと思いました。(本当にすごいです)
で、ここでもまた、心理療法ACTの考え方と通ずる部分があると思うのですが、この怒りの感情も、ジャッジすることなく湧き出てきた感情そのままを受け止めてあげて(そのままを受け止めるというのはまさに右脳の働きですよね)、感情の居場所を作ってあげてそっとしておくと、自然と怒りの感情が小さくなって消えていくという方法があります。
やっぱりそのままを丸ごと受け止めてあげる。許してあげる。そういったことがとっても大切なんですよね。
ジルは左脳が働かなくなりましたが、それでも脳の中では、今までの神経回路のつながり方を変えて、また別の繋がり方を作ったりするんですよね。だからこそジルは、左脳が担っていた働きを回復させることができました。脳の「可逆性」には本当に感動します。
リハビリ中の父に役立つなと思った知識(希望を持てた事実たち)
ここではちょっと箇条書きでまとめます。
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脳は寝ている間にその日にうけた刺激を頭の中で整理する。(つまり睡眠は大切!)
ジルは最初動けなかった。起き上がることさえもできなかった。でも、その前に体を少しづつゆすることを続けることが大切だと気づき、ゆすることを続けることで起き上がれるところまで回復した。(これは起き上がる所を目標にするのではなく、行動を小さく小さく分けてイメージしていくことで脳の回路を少しづつつなげていった。スモールステップのイメージが良かった)
最初はできなくても、何度も何度も動かすこと。(そうすると脳の回路が強化されていきスムーズに動けるようになる)
回復が順調だったのはジルと母が辛抱強かったことが非常に良かった。(諦めずに信じる。サポートする側が絶対に回復すると信じ切って接することでモチベーションを維持できる、勇気につながる)
できなかったことにクヨクヨせず、できたことに感動する。本人がうまく進めずに落ち込みそうになっていたら、できていることに意識が向くように、常にできたこと、一歩でも成長できていることを見つけて一緒に喜ぶ(やる気の持続、自信につながる)
ジルのお母さんの観察眼が素晴らしかった。(サポート側は本人が今何が必要で、何ができないのか、できる事とできない事の境目をはっきりさせて、何を挑戦すべきかを本人にわかるようにする)
(脳を癒す必要性と神経系を刺激する必要性がある)
これはつまり、病院側の普通にあるカリキュラムに頼るだけではなく、サポートする家族が観察し、必要なリハビリを提供することも同時にとても重要だと思った。
本人への質問にも気をつける。例えば、イエスノーで終われる質問ではなくて、本人がしっかり頭を働かせれるように、脳がサーチを始めれるような質問を心がける。(相手の意志を汲み取って行動したり先回りして答える事は逆効果、本人の回復を遅らせてしまう)
脳のなかにファイルが見つからなければ(アクセスすることが難しかったのならば)、また新しく作ってあげる(それは本人に体験してもらう、その都度一から説明する、そういうものだと頭に新たな知識・経験としてインプットしてもらう)
これまでの人生が詰まったファイル(記憶)は消えてしまったのではない。すべて頭の中にある。ただアクセスする方法が見つかっていないだけ。(これはどんな方法でアクセスできるのか、色んな方法で試してみる、五感からの刺激がきっかけで回路がつながることもある、感覚、触覚、嗅覚、視覚、色んな刺激で試す)
言語能力を取り戻すためには、本人が頭の内部の回路を探し出して、自分のペースで使っていくしかない。(繰り返し使う、考える事が大切、だからこそこちらが予測して手助けするのはだめ)
話すことはできなくても(左脳を使う作業)、そのメッセージを歌うこと(両方の脳の作業)ができたという多くの例がある。(脳はいろんな感覚を使って補い、回路を新しく作り変えることができる)
脳卒中のあと、6か月以内に回復しなかったら永遠に回復しないというのは本当じゃない!(
ジルは実際8年かけて見事に回復した!科学者の間では、脳が入ってくる刺激に基づいて「繋がり方」を変えると言われていて、驚くべき能力を持っていることが知られている。この脳の「可逆性」によって私たちは失われた機能を回復することができる!)
脳にとって睡眠は「ファイルを作成する時間」なので、適切なリハビリの後は余計な情報や刺激(テレビや騒音、不快と感じる感覚刺激、情報過多の状態)はできるだけ省く。それらの刺激で脳が疲れることによって、脳に考えることをやめさせてしまう。結果リハビリの回復が遅くなってしまう。(必要なエネルギーをリハビリのためにしっかり使う)
サポートする側にもかなりの忍耐力が必要とされる。何度も何度も同じことの繰り返し。本当に数ミリずつしか回復できない時期もある。でも回復すると信じて、何度も本人に理解してもらえるまで同じことを伝えること、繰り返してもらうことがとても大切。(こちらの諦めの気持ちやそこから来る態度は確実に伝わってしまう。とにかく信じること。忍耐を持って接することが大切)
とにかく脳が持っている力を信じて、サポートする側としては忍耐力を持つことが大切なんだということが改めて分かりました!
(あと、右脳が優位だったジルは最初は人が話している言葉の意味を理解することも話すこともできませんでした。これは左脳が働いていなかったためですが、右脳は働いていたため、相手の表情や仕草、雰囲気でなんとなく何が言いたいのかということを感じ取っていたそうです。つまり同じ状況の人がいたとしたら、自分が思っている以上に気持ちが伝わってしまうということを気をつけなければいけません。ジルのように感受性がとても敏感になっているので、自分のそういった非言語の部分には特に気をつけようと思います。あと、本人が言葉を理解していない、わかっていないと感じたとしても、例え反応がなくても、それは左脳的に反応できないだけで、右脳的にはしっかりと感じ取っています。なので、しっかりと本人に聞こえているんだと思って話しかける事も大切なことは忘れないでおこうと思いました)
自分で右脳と左脳を使い分ける
こういった知識を得ると、自分が自分でどの回路に繋げているのか?といった考えができるようになります。こういった感覚もまた面白いですよね。
右脳はありのままをただ見るだけ、状況を感じ取るだけです。一方、左脳はそこに個人的判断(ジャッジ)を下します。
右脳も左脳も生きていく上ではとても大切です。
本書では、どんな時にどんな回路が刺激されるかに注意するよう訓練すると、うまく回路を働かせることができるようになると書かれていました。これはつまりどういうことかというと、右脳をしっかりと働かせるということです。
今の時代の言葉で言うと、まさにマインドフルネスな状態と同じなんだろうなと思います。
頭のおしゃべりをやめて(左脳)、今ここに集中する(右脳)。
例えばご飯を食べている時、何かを口に入れた時、自分の体はどのように反応するのか、どういった感覚を感じるのか、そういったことに意識を向けるんです。(本書では生理的な感触を思い出すこと、と書かれていました)
そうすると、ジルのような右脳が見ている平和な世界を見る事ができ、幸福感に満たされるといったような感覚を味わえるんだと思います。もちろんどちらも大切なので、どちらかに偏るのではなく、うまく使いわけることができたらいいなと思いました!
世の中にたくさんいらっしゃる不思議な力をお持ちの方々は、右脳的な力が強いというか、左脳が右脳を抑制する力よりも、右脳が自由にのびのびと活動しているからなのかな?と個人的にはおもったりしました!(本当のところはわからないですけどね!(笑))
でも、脳のおしゃべりが多い私にとっては、そういった考えをとりいれて「今自分が感じている感覚」に集中することはとても新鮮で、なんだかとっても心地いいことだなと、やってみてそう感じています。
効率的に生きる事が悪いわけではありませんが、今の私には、効率的よりも、生きている今を感じる事の方があっているようです。
だから、散歩している時でも、お風呂に入っている時でも、何も考えずに、自分の体の状態、感覚に意識を向けたりしています。頭のおしゃべりがはじまっても(というか、自然に、常に始まるのでw)「左脳さん今は少し静かにしてもらえますか?でも心配してくれてありがとう」と左脳に話しかけると自然とまた頭を空っぽにできたりするから不思議です(笑)(嘘だと思うでしょ?wもしよかったらやってみてください!(笑))
右脳と左脳は本当に、日々一生懸命働きながら私たちを生かしてくれています。休む間もなく、本当にすごいですよね!(笑)
この本を読んで、色んなことが学びになりましたが、何より「脳」のすばらしさに再び感動することができました。
父のサポートも、この学んだ事を元に、やっていこうと思います。
ちなみに、父はジルと反対の右側に出血が起こったので、状況が全く一緒というわけではありませんが、それでも学びはめちゃくちゃたくさんありました。
本を書いて下さったジルさんに本当に感謝の気持ちでいっぱいです(^-^)
ということで、本からの学びのお話でした!
素晴らしい本との出会いに感謝です。希望をもって、私も今を生きていこうと思います!
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました(^-^)
あなたの『今日』という日が最幸な1日になりますように!(^O^)
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