先日、「催眠ガール」(大嶋信頼 著)を読んだ。
大嶋先生の本は他にも読んだことがある。「無意識」について書かれている本だ。
今回読んだ本は「物語」だった。
とても面白かった。(私は)
本を読みながら、改めて「催眠」って面白いな、って思う。
そして、改めて「怖いな」とも思う。
なぜなら、自分が知らぬ間に、相手に「催眠」をかけてしまっていることがあると思うからだ。
「催眠」というと、怪しい感じがするよね。
「あなたはだんだん眠くな~る」みたいな、そんなの想像したでしょ?(笑)
でも、ご安心ください。そんなんじゃないよ。
この「催眠」はなんというか「暗示」みたいな感じかな。
前にもブログで書いたけど、
親に昔から言われてきた言葉で、例えば「あんたは昔からどんくさい!」という言葉があったら、それが「暗示」となって気づかないうちに「自分ってどんくさいんだ」と思いこみ、
しぐさや行動が本当にそうなっていってしまう、みたいなことって普通におきてたりする。
親とか、先生とか。友達とかもそうかな。
とにかく「あなたってこうだよね」とよく言われれば言われるほど、それが「刷り込み」の効果になってしまうみたいな感じだ。
だから、自分の「発言」って気をつけないといけないな、と痛感する。
特に、会話のなかで相手に続けて「はい」と言わせるような会話をすると(心の中で言わせても)、相手は軽く催眠状態になっているらしいのだ!(催眠ガールでもでてくる)
だから「刷り込み」が起きやすくなっている。
まぁでも、催眠状態になっているかはほんまのところはわからないけど、
「イエスセット」という手法は本当にあるみたいで、
相手に三回連続で「はい」と答えてもらえるような質問をして「はい」と三回答えてもらえると、自分に対して心を開いてくれたり、なんなら要望が通りやすくなったりするらしいのだ。
相手はもちろん無意識ですよ。
これはある種のコミュニケーションテクニックにもなるのかも。
私は大嶋先生の本を読んで「イエスセット」を知ったとき、これって普段子どもとの会話でもめちゃクチャ起こっていることやん!って少し焦った。(汗)
この知識を得てから、息子の会話を意識してみると、マイナスな感じでやってしもてるやん!と気づく。
私「宿題まだ終わってない?」
息子「うん」
私「あ!そこに脱ぎ捨ててある靴下あなたのだよね?」(またか!みたいなニュアンスでいってる)
息子「うん」
私「ランドセルのなかぐちゃぐちゃやで!整理しなあかんのちゃう?」
息子「うん」
こんな文章通りの会話ではないにしろ、似たようなことはやってしまっていることってある。
こちらとしても、そこまで深い意味はなくぱっと言ってることも多いんだけども、ますますまずいやんって思った。
できるだけ注意は連続にならへんように、とか、
口うるさく言わないように、とか、
一応気をつけてはいるけども、いってしまっていることもある。
アドラー心理学でもいってたやんか!私よ、反省じゃ~
「相手の悪いことろに注目するのではなくて、良いところに注目する。(よい出しをする)」
ほんまそれ。
逆に暗示かけてどないすんねん。

改めて気をつけようと思った。
そして、そこから、肯定的な「イエスセット」を実践開始。
私「今日も学校でよく頑張ったね!」
息子「うん」
私「給食も一生懸命食べたね!」
息子「うん」
私「毎朝のドリルも今日も良くやってたね!」
息子「うん」
こんな感じでやってみると、なんかいい雰囲気だと思った。
そして「イエスセット」のあとに、(私を彼の心が受け入れやすくなったタイミングで)
「今日も宿題もいい感じにできるわ~!」とか、
「君ならきっとできるわ~!」とか、
ちょっと彼にとっての「課題」を前向きに捉える気持ちになれるような一言を追加しておく。
つまり四回目の「言葉」でわかりやすくいうと「良い暗示」になるような言葉を使う。
(彼を洗脳したいわけではない。あくまでモチベアップにつながればいいなという気持ちで)
これを続ける先に私が望むものは、
「彼の自己肯定感、自己効力感、自尊心アップ」だ。
ココがしっかりしていたら、本人が自力で乗り越えていける。
まぁ、
どこまで意味を成しているのかはわからないけど(笑)、でも、悪い方向にはいかない気はする。
そして、相手に「イエス」を三回言わせるってやってみると結構難しい。
子どもにはなんとなくできても、夫とかになると、やっぱり自然な会話にならな違和感を感じられてしまうから(笑)、私は夫にするのは難しいなって思った。
でも、
「今日もお仕事お疲れ様」
「いつも本当にありがとうね」
「お腹すいてるよね?ご飯すぐ食べるよね?」
って感じでやったらその日はうまくできましたよ!w
ほんで4回目に、
「(あなたのおかげで)いつも幸せです」
っていったら、
(冗談っぽく)「知ってる!」って返事が来たけど(笑)
ただ、これをしている時の自分、セリフを考えている自分は「前向き」な事を考えているわけだから、なんか「いい状態」だよな~っておもいマス。
あなたも良かったらしてみてね。ふふふ。
最近そんな感じで息子に対して「良い出し」をしたり、「イエスセット」をしたりしていて、ちょっとだけ変化があった。
感情コントロールが難しい時がある息子。
言葉のチョイスを間違って相手を不快にさせてしまったりすることがある息子。
今までは「それは気を付けた方がいいよ」と、「悪いところ」に注目して注意をしてしまっていたんだけど、注意を減らして、さっきの事を意識して接していたら、
彼の「自分の弱点への自覚」がスムーズにできる時が増えてきているのだ。
「感情コントロールができていないよ」と言われるより、
「感情コントロール、できてきているよ!」とか、
「君なら感情コントロールできるよ!」と言われた方がそりゃ断然やる気がでる。

というか、
暗示的な感じで、
「俺はできるんだ」と思った方がはやいんだ。
「できてない!」と注意ばかりすると、「俺は感情コントロールができない子なんや」という暗示が重なっていく。
よく考えると、恐ろしいな。
私も小さいころからよく母に「あんたはいつも大事な時になんかしでかしてくれるわ!」と言われ続けてきた。
だから私は自分で「私は大事な時になんかしでかしてしまう」と結構真剣に思いこんでいた。
自分と向き合うようになってからは、そんな母からの「暗示」は解除できるようになったけど。
でも、無意識に刷り込まれているものってみんな結構あるはず。
本当はそんなことないのに、それで自分で思いこんでたりすることってある。
今回「催眠ガール」を読んで改めて気を付けようって思った。
もちろん、
いい風に「暗示」をかけるのはいいと私は思っている。
相手がそれで「能力」が上がったり、「モチベーション」が上がったりするんだったらいいよね。
なにより、自分に自信が持てるようになるんだから。
自分でも気をつけなきゃですね。
自分の心の声。
頭のなかのおしゃべり。
いつも前向きならいいけど、口ぐせで「どうせ」とか「絶対無理」とか、そんなことをいっているのなら、毎日自分に「マイナス暗示」をかけてしまっているのと一緒だ。
まずは自分で「自覚」して。
そして「意識」する。
毎日「意識」していたら、いつか、意識しなくてもできる時が来る。
「習慣化」する。
私も楽しみながらやっていこうと思いマス~
感謝、感謝だ!
今日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました!この後も素敵な時間をお過ごしください。ではまた~





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