今日は言葉のお話。
「言葉」ってとっても便利だ。
思っていることを「言葉」で表現すると、ある程度、相手にも自分が思っていることを感じてもらうことができる。
でも「ある程度」というのがポイント。
なぜなら、「言葉」に対する「認識」が微妙に違うことってよくあるからだ。
私たちはいつも当たり前のように「言葉」を使ってる。
しゃべったり、文章を書いたりして、自分の気持ちを表現したり、意思疎通を行っていたりする。
言った方としては「言ったんだからもう分かってくれたよね」と思ってしまうけど、本当に自分の思っていることを100%相手が理解してくれたかどうかは不明だ。
例えば、何かに感動した時。
その感動を相手に伝えたとして、自分の感動は何パーセントぐらい伝わっているんだろうか。
何かに怒っている時。
その怒り度合いを相手に伝えたとして、自分の怒りは何パーセントぐらい相手に伝わっているんだろうか。
微妙なニュアンスとかって数値化できないからとにかく難しい。
感動したと言っても「どれくらい?」「どんな感じで?」「例えるとしたら?」と言ったように、もっともっと細かく言葉にしていかないと、感動度合いがわからない。
でもそこをめんどくさがって「めちゃくちゃ感動したんだよね!」と一言だけしか言わなかったら、曖昧なまま伝わってしまってる可能性は高い。
相手に伝えるって難しいよね。
今は「感動」を例えにしてるから何か分かりにくいかもしれないけど。
私も夫と話をしている時、よく確認し合う事がある(笑)
「あれ、今なんかお互い違うニュアンスで話をしていない?」
こういう事がよくある。話をしていて違和感がある(笑)
たわいもない話だったらいいんだけど、相談事とか、深刻な話の場合は要注意だ。
相手の気持ちを軽く受け取ってしまう可能性がある。
「悩んでいてつらい」と言われて「どのくらいつらい」のか。相手が使っている「言葉」からくるイメージ。しかも、その言葉に対して自分が思っているイメージで考えてはいけない。
相手の世界観の中で、その言葉を理解することが大切だ。
言葉に対する共通認識が一緒であれば問題ないけど、それはかなり難しい。人それぞれ「言葉の重み」「言葉の深さ」が違うのだ。
同じ世界で生きていても、見ている世界は人それぞれ違うように、言葉も違う。
だからこそ、できるだけ、言葉以外の情報にもアンテナをはる。
表情、目線はどんな感じ?声のトーンは?話し方のテンポは?姿勢や身振り手振りはどう?
そんな感じで色んな情報にアンテナを張って情報を受け取る。
それだけ意識しても、相手の気持ちを完全に100パーセント理解するのって難しい。
でも、できるだけ100パーセントに近づけるように意識する。
それが自分なりの相手への思いやりだ。
相手を大切にする。受け止める。そんな人でありたいな。
本を読むときもそう。
「この人がこう言うんだったらきっとこういう意味だろう」と思って読んでいくと、より深いところで本の内容を理解することができる。
そうか。
「誰が何をいうのか」っていうのもポイントなんやな。
子供が「やっぱ愛ですよ」っていうのと、大人が「やっぱ愛だよね」と言うのとでは違う(笑)
「愛」に対する「認識」の深さが違うからだ。

言葉は便利だ。
でも、完璧ではない。
人によって認識が違うから。
でも、大体のことは伝える事ができる。
曖昧さがある「言葉」
でも、曖昧だからこそ「余白」があり、「可能性」があるともいえる。
限定してしまうと、それでしかないけど、曖昧だからこそイメージを広げることができる。
可能性を考える視点さえあれば、もっともっと世界は広がる。
あと「言葉」について、ちょっと違う角度でもう一つ。
言語化ってとっても大事だけど、でも、あえて言語化しないという事も面白い。
何かについて考えている時「それってつまりこういう事だよね」って言葉でまとめたくなる時。
あえてその「ぼんやり感」を残しておく。
そうする事で、言葉に当てはめて限定してしまって「そうでしかなくなる」事を防ぐことができる。
頭の中で泳がせておいた方が、いつかより良い「答え」が見つかることもある。
だから、何が何でも「言語化」しなくてはならないわけではないな、と私は思っている。
その曖昧さを楽しむ。そういう楽しみ方もある。
言葉は便利だけど、相手に言ったからといって、自分の事をわかってもらった気持ちになるのではなく、伝える努力も大切ですね。
そして、相手の言葉の意味、深さを理解する姿勢もとっても大切ですね。
うん、うん。
大事にしていこう。
そんな「言葉」に関するお話でした!
今日も最後までお読みくださり本当にありがとうございました!
この後も素敵な時間をお過ごしください!
ではまた~



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